岡田斗司夫が語る、橋下徹のカリスマ性
カリスマと呼ばれる人は5タイプに分けられる
時代と分野を横断した、
カリスマ分析
歴史上や芸能界のカリスマたちを、その存在の大小に関係なくマッピングしてみました。縦軸は「わかりやすさ」「閉鎖と開放」です。
周囲にヒトを集めやすいカリスマは「開放的」。逆に、どう近づいたらいいかわからない、近寄りがたいカリスマは「閉鎖的」です。
開放型のカリスマからは、ファンはすぐに離れます。閉鎖型のカリスマは、ファンは信者化し、なかなか離れません。
開放型のカリスマの言うことはわかりやすく、実行のノウハウやハウツーも同時に語られることが多い。
でも閉鎖型のカリスマは、近くにいないと真意をくみ取りにくく、知らない人に誤解されても気にしません。
このマッピングでは、「わかりやすく開放的」なカリスマを上位に、「わかりにくく閉鎖的」なカリスマを下位にポジショニングしました。
誤解して欲しくないのは、「上位だから偉い」のではない、ということ。教えること自体が難しく、理解にも時間がかかることはこの世にいくらでも存在します。
ノーベル賞を取るような素粒子研究が、誰にでもわかりやすいはずがない。そういう研究者のカリスマとしての人間関係は、どうしても「閉鎖的=入りにくく抜けにくい」になってしまいます。
上位と下位は、あくまでこのポジショニング・マップの分類で生じたものです。
マップの横軸は、カリスマの目指す目的です。カリスマの目指しているのが「社会の変革」要素が強ければ、右側。「個人の成長」を目的としているなら、左側にポジションしました。
個人の成長を信じる人は、社会や組織を信じません。だからこそ、「ヒトは成長しなければいけない」と思うのです。社会福祉よりも「強くなれ、自分で稼げ」という励ましに走りがちなのも、「個人の成長」を信じるカリスマの特徴です。
社会運動を重視するカリスマは、大衆を信じません。個人の成長=成長できない弱者の切り捨て、と発想してしまうからです。誰にでもチャンスはあるかもしれない。でもチャンスを活かせない人もいる。
そういう人に、より多くの努力を強いる社会はヘンだ。アタマの悪い大衆でも生きられる社会を。そう考えるカリスマは、自助努力よりも社会保障を重視した社会を目指します。
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